基礎情報
O・R 様 2023年12月のご様子
入居経緯
夫と2人暮らしでしたが、夫が令和5年1月7日に肺癌と誤嚥性肺炎で救急搬送され、そのまま入院先で他界しました。それ以後一人暮らしで身寄りがなく、家族とも疎遠でした。災害復興住宅を退去する必要があったため、医療対応型である当施設を選択されました。
年齢
66歳
性別
女性
お仕事
主婦
趣味
特にありません。
これからやりたい事
『人の役に立ちたい』
既往歴
非還納性腹壁瘢痕ヘルニアによる反複製腸閉塞
疾患名
右腎癌 終末期
医療処置
膀胱留置カテーテル管理、中心静脈栄養管理、CVポート管理をしていたが、現在は行っておらず医療用麻薬等を使用し緩和ケアが必要な方。
ケア内容
亡夫の全遺骨を手元供養されていたため、ご遺骨と共に入居されました。愛猫もペット業者へ預けていたため居室内での受け入れを検討していた矢先、訃報があり、念願は叶いませんでした。ご本人様も『完全に一人になってしまった』と悲嘆し、不安からかケアマネジャーや金銭委託業者への電話が深夜にまで及ぶことがありました。
本人の身体面をケアしながら、スタッフや管理者がグリーフケアをしたり、生き物を飼ったり植物を育てることで、命の儚さや尊さを感じ取り、『誰かの、何かの、役に立ちたい』という思いに変化していきました。トマトの水やりからスタートしメダカや金魚のエサやりを担いました。最近では、少額ではありますが対価を得ての食堂のテーブルや床を拭き掃除したりしています。
このような取り組みの結果、現在はケアマネジャーや金銭委託業者への電話回数は確実に減少していきました。
病状は徐々に進行しており、医療用麻薬鎮痛剤の使用量も増えていますが、日常的な軽作業を行いながら1日1日を大切に生活しており、生きがいに繋がっているようです。
平均請求額(円/月)
85,055円
(訪問介護・訪問看護・デイサービス等の自己負担なし)
Before
After