襖を開けよ、外は広いぞ。
とは、トヨタグループ創業者のお言葉。
現場にこもり集中する時間も大切だが、経営者の大切な仕事の一つ、判断すること。
資金に乏しいベンチャー企業が、判断を誤るとすぐに潰れる。
この判断の質を、常にベストコンディションでできるセルフコントロールが大切だ。
セルフコントロールとは、自分の願望を明確にし、それを達成するためのお金と時間の使い方を計画化し振り返り、PDCAをまわす作業だ。
しかし、日常生活の中で創造的なことを思考するにも、限界がある。
創造性は移動距離に比例するという言葉通り、非日常空間にいかに身を置く時間を確保できるかが鍵。
理念を土台にビジョンをつくり、そこに向かって戦略を練る。
制度変更、外部環境の変化に応じて戦略を見直し、日々判断の連続。
台湾という異国の空気と食べ物をとりいれながら、普段使わない言語での会話をたのしみ、歴史に触れる。
脳がいつもと違う感覚になっていく、
使っていない何がが動いている。
そして、フォーラムメンバーとともに今年を振り返り、誰にも話していない5%を出し合い、互いの人生における経験シェアを通して、未知の“知”を持ち帰る。
心からの会話ができる人との繋がりの質と量は、健康寿命や幸福感との相関関係があるそうだ。
台湾という地で過ごした時間は、心許せる仲間との上質な時間だ。
経営者として自分に向き合い、未来を創る時間を来年度も定期的にとっていきたい。
現場をありがとう、家庭をありがとう。
台湾帰宅後の電車の中にて。